初級教室 公演Vol.07 『高速を降りて、国道を2キロ走った、モミの木に囲まれたカフェレストラン』
2017年11月29日(水)~12月3日(日)
下北沢OFF・OFFシアター
●毎日新聞朝刊「遊ナビ」に掲載されました
●「カンフェティ」Webインタビューに掲載されました
●雑誌「シアターガイド」12月号に掲載されました
今年、自信を持って放つ初級教室の第7回公演は、2009年冬に発表し、好評を博した「高速を降りて、国道を2キロ走った、モミの木に囲まれたカフェレストラン」を再演いたします。
クリスマスに近い上演時期らしく、奇跡やファンタジーを扱う作品ですが、敢えて、奇跡である事に気づかず台無しにしてしまう人間の業や、どうしょうもない運命をあらわにする物語としました。
限界集落などの過疎化の問題、年間2万人が自ら命を絶つ時代の重さを作品にしみ込ませることを選択し、今を生きる人々の苦悩、欲望(支配欲、独占欲)虚栄心、愛、希望をリアルなテキストと演技で描きます。時間の積み重ねを観ているうちに、気がつけば奇跡と人間の関係を目撃している。そんな感覚をお客様に味わって頂きたい。クリスマス前に寓話的でありながらもミステリアスな雰囲気を堪能して頂けると確信します。
初級教室 第7回公演「高速を降りて、国道を2キロ走った、モミの木に囲まれたカフェレストラン」にご期待ください。
ある地方の国道沿いにある、潰れる寸前の小さなカフェレストラン。その店は高速道路、大型ショッピングモールができたお陰で、客足は激減、働いていた人々やオーナーは店を閉めるのか、継続していくか、決断を迫られている。
カフェレストランには、子供のいない40代のオーナー夫婦(一也・綾子)と、住み込みのウェイトレスで、少し知的障害をもつ少女、聖美(年齢不詳、10代後半~20代前半)が暮らしている。厳しい状況でも夫婦と少女は店をなんかと維持しょうと奮闘していた。
ところが、クリスマスの時期が近づくと奇妙な事が続いて起こる。それは、神業のような出来事で、全て聖美が関わっていることが次第に明らかになってくる。夫婦がこの場所に留まる理由、なぜ知的障害の少女と暮らしているのか?少女の正体は……奇跡なのか?単なる重なった偶然なのか?寓話的なダーク・クリスマス ストーリー。
舞台美術
1984年栃木県生まれ。
武蔵野美術大学 空間演出デザイン学科卒業後、演出部を経て2009年より舞台美術家 二村周作に師事。2013年独立、幅広いパフォーマンスに舞台美術家として参加。文化庁 平成28年度新進芸術家海外研修制度でイギリス、ロンドン芸術大学セントラル セント マーチンズ校、他で1年間研修を行う。
代表作は「マクベス」演出: ジェイスンアーカリ、「魔王」演出: 鈴木勝秀、「GURUになります」演出: 川邊昭宏など。
音楽
1968年、東京生まれ。私立・聖学院高校卒業後、進学せずに作曲家・田辺つねや氏(元・武蔵野音楽大学作曲科教授)に個人的に師事。放送、映像、舞台を中心に1990年からプロとして活動をしている。
代表的な作品に広島交響楽団の依頼で2008年に作曲、初演された交響曲「カープ・シンフォニー」、英語に翻訳されて米国でも発表された讃美歌「重荷背負う人に」(日本聖公会聖歌集第487番)等がある。尚、アルバム『MONOLOGUES - Music for The Play』(初級教室の舞台「モノ・プロセス」及び「ソリテュードボーイ・イノセンス」の音楽を元にした作品)と『クレヴァニ、愛のトンネル - Original Soundtrack』(どちらも2015)がApple Music等の音楽配信サービスで発売中。
作・演出 | 太田 実 |
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舞台監督 | 渡邉 藍 |
舞台美術 | 池宮城直美 |
照明 | 岡村 潔 |
音響 | 今西博美 |
音楽 | 宮﨑 道 |
当日制作 | 神崎ゆい |
写真 | 須山泰千(ホワイトキャッツ) |
website | 玉村政之 |
宣伝美術 | 岡田武士(hakoplug design) |
協力 |
ACTOR・PLANT |
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企画・製作 | 初級教室 |