初級教室メンバー 岡崎篤資が魂を込めて演じる一人芝居
福島市・二本松市から東北全土で公演予定のソロ活動!
初級教室メンバー 岡崎篤資が
魂を込めて演じる一人芝居
福島市・二本松市から
東北全土で公演予定のソロ活動!
作・演出 太田実
出演 岡崎篤資
福島民報新聞に掲載されました!
幕末、戊辰戦争の最中、二本松藩の主力兵は白河城の戦いに出ていた。そのすきに、別の進路である平潟の海から進軍してきた新政府軍(西軍)と白河からの西軍別働隊は、二本松城に迫ったのである。二本松の藩兵は老人と少年しかいない状況だった。家老たちは協議の結果、少年藩士(12歳~17歳)たちを「入れ年」という制度で兵籍に入れて、戦場に向かわせる決定をした。隊長である木村銃太郎は、悩みました。こんな子供たちに西軍からはるかに劣る銃を持たせ戦場に送ってよいのか?
しかし、砲術道場で銃太郎の生徒でもある少年たちは、銃太郎に出陣をせがんでやまない。城下の民のため立派に戦い、死んで武士としての本懐を遂げる。その強固な志に銃太郎は出陣する決意を固める。そして、慶応4年7月、彼らは進軍してくる西軍を迎え撃つため出陣していった。だがやはり力の差は歴然としていた。二本松少年隊は、新政府軍の持つ近代兵器の前に敗れ、ほとんどの者が戦死してゆくのだった。
終戦の後、敵であった薩摩藩士や土佐藩士から、少年隊たちの勇姿が讃えられました。しかし、この二本松少年隊の悲劇は賊軍とされた東軍(奥羽越列藩同盟の二本松藩)らの愚行として、広く伝えられることもなく、勝った新政府軍の都合の良い解釈で歴史に埋もれてゆきました。
戊辰戦争、明治維新から150年経った今、また、国家間や民族間の争いの声が聞こえてきました。若い命を散らした二本松少年隊たちの悲劇を見直さなければならない時代に至っているのではないでしょうか?
二本松藩の少年藩士、岡山篤次郎(13歳)は、明日の出陣の前に、木村銃太郎、砲術道場 に飼われている犬、太郎(13歳)に、こっそり会いに来て藩校の仲間には言えない心の内を話してゆく。もうひとり、同じ藩士、徳田才次郎(14歳)は、出陣当日の早朝、剣術の稽古をしていると太郎が寄ってくるので、犬相手に戦場に死にに行く武士の覚悟を言って聞かせるのだが、この理不尽な運命に心は少しばかり葛藤していた。しかし、才次郎は太郎と会話するうちに戦場に死にに行く納得できる大義を見つけ、出陣していった。 数日後、二人は小さな位牌の仏様になって太郎の前に帰ってきたのだった。
(おかざき あつし)
福島県福島市出身
1991年8月30生まれ
アクタープラントで、2013年6月より現在まで約6年演技を学び、その他に「劇団東京乾電池」研究所
下北沢アクターズラボ(11期卒業)で演技を学び現在活動中。
【リンク】
【主な舞台経歴】
など。