初級教室 公演Vol.03 『モノ・プロセス』
2012年11月21(水)~26日(月) STスポット横浜
今回の初級教室作品では、2030年問題、無縁社会、孤独死、縁遠いと思われがちで、身近であるのに、あまり目を向けたくないテーマを扱うことになりました。
日本は世界でも類をみない高齢化社会に突入しました。標準世帯は夫婦と子供からなる世帯(核家族)でした。その標準世帯の占める割合は減ってしまい、単身の世帯がそれを追い越すという事がおこり、もはや、単身世帯が日本の標準世帯になるのです。いわゆる おひとり様時代の到来です。沢山の家族に看取られて逝くということが、普通ではなく、特殊な叶わぬ理想になりつつあるのです。誰でもが孤独死と向き合う時代がきます。昭和の家族を懐かしむ番組や映画が支持されるのは、その問題の裏返しではないでしょうか?
人々の生活が急速に単身化しつつある今、じわじわと表面化してきている事を、もう目を背けていられない時代を迎えているように思います。音もなくその時代は色々な問題を巻き込みながら、我々に迫ります。この問題を今の若者たちは、どう感じてどんな風に考えているのでしょうか?今回の作品は、そんな問いかけでもあります。
この物語は、ひっそりと亡くなった青年の部屋になんらかの関わりのある若者たちが集まります。この若者たちにとって「孤独死」とは「無縁社会」とは何でしょう?亡くなった青年は本当に孤独死だったのか?死者を語りながら、生きている若者たちの孤独と希望を描き出したいと思います。ご期待ください。
ひっそりと亡くなった青年の部屋へ、ハガキで呼び出された男女。彼らにとって青年の記憶は薄かった。 彼らは青年像を思い起こそうと、自分たちの小さくおぼろげな記憶を話し、それぞれの青年像を鮮明にしようと奮闘する。彼らと青年の関係は?なぜ彼らなのか?一体誰が呼び出したのか?そして、その意図とは。
脚本 | 三鈴慶太郎 |
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演出 | 太田 実 |
音楽 | 宮崎 道 |
舞台監督 | 吉川尚志(BONZ) |
舞台美術 | 仁平祐也 |
照明 | 松本 永(Fantasista?ish.LLC) |
音響 | 今西博美 |
制作 | 遠藤いづみ(TEAM#BISCO) 山田杏子 |
写真 | 植松千波 |
宣伝美術 | 岡田武士(hakoplug design) |
website | 風間葉子(hakoplug design) |
協力 | Seed Class ACTOR・PLANT Day studio Yamto50 浜田剛 tamarin Suzuko・Keizou・O |
企画・製作 | 初級教室 |